迷惑電話が最も多いのは「木曜の午前11時」1か月分の報告を集計してわかった実態(2026年6月版)
迷惑電話は「思いつきの無差別攻撃」ではなく、平日日中に稼働する業務として運営されている
2026年6月の1か月間に電話帳ナビへ寄せられたクチコミを曜日×時間帯で集計したところ、迷惑電話が最も集中するのは木曜日の午前11時台。しかも「11時台に集中し、昼休みで急落し、週末は明確に減る」──データからは、迷惑電話が個人の思いつきではなく、業務時間に沿って組織的に運営されている実態が浮かび上がりました。時間帯ごとの傾向を知ることで、着信への向き合い方も落ち着きやすくなります。
集計の頂点は木曜11時台。しかも月曜から金曜まで、どの曜日でも11時台がその日のピーク。午前11時は曜日を問わず、迷惑電話が最も動く時間帯です。
11時台のピークから12時台にかけて件数は38%急落し、13時台に回復。かけている側が昼休憩を取っている姿がデータの形から見て取れます。
1日あたり件数の指数(木曜=100)で見ると土曜47・日曜34。日曜は木曜の3分の1程度まで減少。深夜帯もわずかで、明確な「業務時間の分布」を示しています。
この集計について
電話帳ナビには、電話を受けた方からのクチコミが毎日多数寄せられています。本記事では2026年6月の1か月分のうち、スレッドの内容から営業・勧誘・詐欺等の迷惑系と分類できた報告(全体の半数超)を対象に、投稿の日時を曜日×時間帯で集計しました。
なお、クチコミは着信の数分後に投稿されるのが大半で、着信から投稿まで1時間以上かかるケースは5千件に1件程度にとどまることが当社の実測でわかっています。このため本記事では、投稿時刻を着信時刻の近似として扱っています。曜日ごとの日数の偏り(6月は月・火が5回、他の曜日が4回)は、1日あたりの件数に換算したうえで比較しています。
ピークは「木曜11時台」──ただし午前11時は毎日危ない
集計結果の頂点は木曜日の11時台でした(冒頭のヒートマップで最も濃く塗られている箇所)。ただし注目すべきは、月曜から金曜まで、どの曜日でも11時台がピークだという点です。「午前11時」は曜日を問わず、迷惑電話が最も動く時間帯なのです。
朝9時台から件数が立ち上がり、10時、11時と増えていく形は、まさに始業後のオフィスの稼働カーブそのものです。ヒートマップでも、9時台から色が急に濃くなっていく様子が視覚的に確認できます。
迷惑電話には「昼休み」がある
さらに興味深いのは12時台です。11時台に頂点を付けた件数は、12時台に38%も急落し、13時台には再び元の水準へ回復します。
かけている側が昼休憩を取っている──そう考えると、この谷は自然に説明できます。迷惑電話の多くは、個人が思いつきでかけているのではなく、休憩時間の決まった組織的な体制で行われていることが、データの形から透けて見えます。
そして「週休二日制」──日曜は木曜の3分の1
曜日別の1日あたり件数を、最多の木曜を100とした指数で並べると、もうひとつの実態が見えてきます。
- 月曜:91 火曜:92 水曜:92
- 木曜:100(最多) 金曜:95
- 土曜:47 日曜:34(最少)
土曜は平日の約半分、日曜は最多の木曜と比べて2.9倍の差があります。深夜帯(22時〜翌5時)に至っては全体のわずか2.9%。迷惑電話は「いつ来るかわからない無差別な攻撃」ではなく、平日の日中に稼働する業務として行われているのが実態です。
裏を返せば、「日曜の夕方以降にかかってくる知らない番号」は平日昼とは性質が異なる可能性が高い、という見方もできます。
おまけ:午後の知らない番号ほど「怪しい」
同じ6月のクチコミのうち、宅配・保険会社・金融機関など一般の事業者に関する報告と時間帯の分布を比べると、一般の電話は朝9時台に相対的に偏るのに対し、迷惑系は14時〜16時台に偏っていました。午後にかかってくる心当たりのない番号ほど、迷惑電話である割合が高まる傾向です。
知らない番号からの着信、どうすれば?
迷惑電話が「業務」なら、対策も仕組みで行うのが合理的です。知らない番号からの着信は、まず出ずに留守番電話に任せ、番号を電話帳ナビで検索して発信元を確かめるのが安全です。実際のクチコミが、その番号の「正体」を教えてくれます。
着信への基本的な対応方針は知らない電話番号から着信があった時の対処法で、実際の調べ方の手順は知らない電話番号を調べる方法で詳しく解説しています。
集計方法の注記
- 対象:2026年6月1日〜30日に電話帳ナビへ投稿されたクチコミのうち、スレッド分類から迷惑系と判定した報告
- 集計軸:クチコミ投稿日時(着信から投稿までの遅延が1時間を超えるのは約5千件に1件という実測に基づき、着信時刻の近似として使用)
- 補正:曜日別・曜日×時間帯別の比較は、6月における各曜日の出現回数(月・火=5回、水〜日=4回)で除した「1日あたり件数」に基づく。本記事の指数・比率はこの補正後の値
- 本記事は報告データに基づく傾向の分析であり、具体的な報告件数の開示は行っていません