+1から始まる電話番号の正体アメリカからの着信に出てはいけない理由
+1はアメリカ・
カナダの番号
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1
海外着信の
約76%が+1 -
2
自動発信の
迷惑電話が多数 -
3
折り返す前に
番号を検索
+1は北米番号計画の国番号。着信の多さは「偽装のしやすさ」が原因
「+1」から始まる番号は、アメリカ・カナダを中心とした「北米番号計画(NANP)」の国番号です。電話帳ナビに利用者から情報提供のあった海外発信番号のうち、+1が約76%を占めています。この多さの背景には、北米のインターネット電話サービスの普及による番号取得コストの低さと、発信番号の偽装(スプーフィング)のしやすさがあります。心当たりのない+1着信には出ず、折り返す前に電話帳ナビで番号を検索して報告状況を確認することをおすすめします。
北米番号計画(NANP)の国番号。アメリカ・カナダだけでなくカリブ諸国・米領太平洋の地域も+1を使います。
番号の取得コストが低く、発信番号の偽装も容易なため、詐欺目的の大量発信に多用されています。
心当たりがなければ出ない・折り返さない。着信番号を電話帳ナビで検索し、報告情報を確認してから判断します。
+1はどこの国の番号か:北米番号計画の仕組み
+1は、アメリカとカナダだけの国番号ではありません。「北米番号計画(NANP:North American Numbering Plan)」と呼ばれる共通の番号制度に参加する国・地域すべてが+1を使っています。具体的には、アメリカ・カナダのほか、プエルトリコ、ジャマイカ、バハマなどのカリブ諸国、さらにグアム・サイパン・米領サモアといった太平洋の米国領も含まれます。+から始まる電話番号の国番号一覧では、世界の主要な国番号をまとめています。
+1の直後に続く3桁は「エリアコード」と呼ばれ、地域や用途を表します。
+1 番号の構造(例:+1-212-555-1234)
(NANP)
3桁(例:ニューヨーク)
※エリアコードの例:+1-212(ニューヨーク)、+1-310(ロサンゼルス)、+1-876(ジャマイカ)、+1-684(米領サモア)、+1-800/833/844/855/866/877/888(トールフリー)
このうち+1-800や+1-844などの「トールフリー番号」は、本来は企業の問い合わせ窓口などに使われる番号帯ですが、後述のとおり詐欺の偽装にも多用されています。
なぜ+1からの着信がこれほど多いのか
電話帳ナビに利用者から情報提供のあった海外発信番号(直近1か月の掲載分)を2026年6月に国番号別へ集計したところ、+1が約76%を占めていました。この圧倒的な多さには、3つの理由があります。
理由1:番号の取得コストが極めて低い。北米ではインターネット電話(VoIP)サービスが発達しており、+1の番号は世界のどこからでも安価に取得・利用できます。日本では電話番号の取得・利用に関するルールを総務省が定めていますが(総務省:電話番号に関する情報)、海外では各国の規制が異なるため、このような低コストでの番号取得が可能です。
理由2:発信番号の偽装(スプーフィング)が容易。実際には別の場所から発信しながら、表示される発信者番号だけを+1の番号に見せかけることができます。つまり、+1と表示されても、発信者が北米にいるとは限りません。
理由3:トールフリー番号が「企業の正式な窓口」という信頼感を持つ。+1-844や+1-855などのトールフリー帯は、日本でいう0120番号に近い印象を持ちます。これを悪用して、実在する企業のサポート窓口を装う手口に使われます。
したがって、+1からの着信の表示だけでは発信元をまったく特定できません。海外発信番号の国別の傾向は「【毎月更新】海外からの着信報告が多い国番号ランキング」で毎月公開しています。
電話帳ナビが月間2億件以上の着信判定実績の中で観測してきた海外発信番号の傾向では、+1が一貫して最多を占めています。ただしその多くは、実際にアメリカにいる発信者からの着信ではなく、番号を偽装した大量自動発信によるものとみられます。正当なアメリカ企業のサポートや知人からの連絡もあるため、+1をすべて遮断するのではなく、心当たりのない番号だけを電話帳ナビで番号を検索して確認することを推奨します。
+1からの着信で報告が多い4つの手口
電話帳ナビに寄せられるクチコミと着信判定データから、+1を使った着信で特に報告が多い手口を4つにまとめました。
電話に出ると日本語・英語の自動音声が流れ、通信事業者・宅配業者・入国管理局・大使館などをかたる。「未納料金」「荷物保管」「番号の悪用」などを告げ、番号操作でオペレーターへ誘導し、個人情報や金銭を要求する。
+1-844や+1-855などのトールフリー帯を使い、実在する企業のサポート窓口を装うタイプ。架空の料金請求や、パソコンのウイルス感染を装うサポート詐欺(テクニカルサポート詐欺)に多く使われる。
数秒で切れる着信を残し、折り返させることで国際通話料を発生させる手口。仕組みと危険性は「国際電話のワン切りに折り返してはいけない理由」で解説しています。
「海外の宝くじに当選した」「受取手数料が必要」などと持ちかける手口。カリブ諸国のエリアコード(+1-876=ジャマイカ等)からの着信で報告例が知られている。
いずれの手口にも共通するのが、「自動音声の指示に従わせる」「個人情報や暗証番号を引き出す」「折り返しや番号操作で高額課金に誘導する」という流れです。詐欺電話全般に共通する特徴については、「詐欺電話の見分け方|共通する話し方と着信のパターン」もあわせてご覧ください。
着信のあった+1番号、電話帳ナビで今すぐ確認できます
利用者からの報告情報・クチコミ・注意情報を無料で確認できます。同じ番号への過去の報告を見れば、「これは不審かもしれない」と気づく手がかりになります。
電話帳ナビで番号を検索する →正当な+1の着信もある
一方で、+1からの着信がすべて詐欺や迷惑電話というわけではありません。以下のような正当な着信も存在します。
- アメリカ・カナダの企業やサービスのサポート窓口からの連絡
- 海外の航空会社・ホテルからの予約確認
- クレジットカード会社の不正利用検知部門からの確認連絡
- 北米在住の知人・家族からの電話
- 海外出張・留学中の同僚・友人からの連絡
だからこそ、+1という番号帯をまるごと拒否するのではなく、着信のあった番号そのものを電話帳ナビで番号を検索して、報告情報やクチコミを確認することが大切です。心当たりのある相手からの連絡であれば折り返しても問題ありませんが、身に覚えのない番号の場合は確認を怠らないでください。
なお、海外からの着信に出た際に通話料がかかるかどうかについては、「海外からの着信に出ても大丈夫?国際電話の注意点」で詳しく解説しています。
+1からの着信への対処法
基本は「出ない・折り返さない・検索して確認」です。以下の手順に沿って対応してください。
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心当たりがなければ出ない
重要な用件であれば、留守番電話やメール・SMSなど別の手段で改めて連絡が来ます。+1からの着信に出ないからといって、正当な連絡を逃してしまう心配は多くの場合ありません。
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自動音声の指示には従わない
電話に出てしまい自動音声が流れた場合、番号操作(「1を押してください」など)やオペレーターへの接続指示には従わないでください。指示に従うことが詐欺の入口になります。すぐに電話を切ることをおすすめします。
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折り返す前に電話帳ナビで番号を検索する
折り返すと国際通話料金が発生し、通話料が高額になる場合があります。折り返しを検討する前に、着信のあった番号を電話帳ナビで番号を検索して、過去の利用者報告・クチコミを確認してください。
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繰り返し着信する場合は拒否設定を行う
特定の番号から繰り返し着信する場合は、スマートフォンの着信拒否機能を活用してください。電話帳ナビアプリ(Android版)の「国際電話からの着信を拒否」機能では、+1を指定した拒否も、すべての国際電話の一括拒否もできます。なお+1を拒否すると北米からの正当な着信も受けられなくなるため、北米と取引や交流のある方は一括拒否ではなく、番号ごとの確認・拒否を検討してください。詳しい設定手順は「国際電話の着信拒否設定まとめ(iPhone/Android/固定電話)」をご覧ください。
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固定電話で国際電話を使わない場合は発着信を休止する
固定電話で国際電話をほとんど使わない場合は、NTTの「国際電話不取扱受付センター」で国際電話の発着信を無償で休止できます。一度設定すれば+1をはじめとするすべての国際着信を遮断できます。
身に覚えのない+1は、出ないが基本
+1からの着信に関するよくある質問
+1-800や+1-844からの着信は、アメリカ企業のフリーダイヤルだから安全ですか?
いいえ、安全とは言い切れません。トールフリー帯(+1-800・+1-833・+1-844・+1-855・+1-866・+1-877・+1-888)は企業の正式な窓口に使われる一方、番号の偽装も容易なため、表示だけで安全と判断することはできません。着信のあった番号を電話帳ナビで番号を検索し、発信元の情報、クチコミ、注意情報を無料で確認してから判断してください。
+1からの着信に出てしまいました。通話料はかかりますか?
日本国内で着信を受けるだけなら、原則として受信側に通話料はかかりません。ただし折り返すと国際通話料金が発生し、高額になる場合があります。詳しくは「海外からの着信に出ても大丈夫?国際電話の注意点」をご覧ください。
+1の番号から宅配の不在通知SMSが届きました。どうすればよいですか?
海外番号からの宅配不在通知は、フィッシング詐欺の可能性が高い連絡です。本文中のURLは開かず、送信元の番号を電話帳ナビで番号を検索して報告状況を確認してください。実際の宅配便の不在通知は、国内の固定電話番号か国内携帯電話番号から届くのが通常です。
+1-876など、アメリカ以外のエリアコードはどうすれば分かりますか?
北米番号計画(NANP)ではアメリカ・カナダのほか、ジャマイカ(876)・バハマ(242)・トリニダード・トバゴ(868)など多くのカリブ諸国も+1を共有しています。エリアコードで地域を調べたい場合は、「+から始まる電話番号の国番号一覧」を参照してください。カリブ系のエリアコードからの着信では当選金詐欺の報告もあるため、心当たりのない着信には注意が必要です。
不審な+1着信は、電話帳ナビで発信元を確認してから判断を
気になる電話番号は電話帳ナビで今すぐ確認できます。累計570億件を超える番号識別実績(2026年8月時点)をもとに蓄積された、発信元の情報、クチコミ、注意情報を無料でご利用いただけます。
電話帳ナビで番号を検索する →この記事のまとめ
- +1はアメリカだけでなく、カナダ・カリブ諸国・米領太平洋の地域も含む「北米番号計画(NANP)」の国番号
- 2026年6月の電話帳ナビ調査では、海外着信報告のうち+1が約76%を占め、その多くは番号の偽装(スプーフィング)による大量自動発信が原因
- 代表的な手口は「自動音声ガイダンス型」「トールフリー偽装型」「国際ワン切り型」「当選金・宝くじ型」の4つ
- 正当なアメリカ企業や知人からの着信もあるため、+1をすべて遮断するのではなく番号ごとに確認して対応することが重要
- 心当たりのない+1着信には出ない・折り返さない。着信番号は電話帳ナビで番号を検索して発信元の情報、クチコミ、注意情報を確認する
執筆:電話帳ナビ運営チーム
約20年の電話番号情報サービス運営
月間2億件超の着信判定実績、累計570億件を超える番号識別実績(2026年8月時点)、過去10年間で310万件超の詐欺電話ブロック実績から得た知見をもとに、電話に関する情報を執筆・編集しています。一次情報・データに基づき、ユーザー本位の記事をお届けします。
Y.Fukutoku
編集責任者電話番号情報サービスの運営と迷惑電話・特殊詐欺対策を専門とし、コラム全体の編集方針の策定と対策記事の監修を担っています。
S.Tachibana
編集・記事執筆担当迷惑電話の解析アルゴリズムを専門とし、日々変化する詐欺手口の調査・分析に取り組みながら、コラム記事の執筆を担当しています。
参考情報・公式相談窓口
不審な電話や被害に関するご相談は、以下の公式窓口もご利用いただけます。
- 警察相談専用電話:#9110(警察庁・各都道府県警察)緊急性のない警察相談
- 消費者ホットライン:188(いやや)(消費者庁)消費生活トラブル全般の相談
- 独立行政法人 国民生活センター
- 消費者庁(消費者トラブルの注意喚起)
- 緊急の犯罪被害は 110、火災・救急は 119
※「#9110」等の短縮ダイヤルは通常の通話料金がかかります。警察への通報や法的判断が必要な場合は必ず上記公式窓口にご相談ください。