営業電話の上手な断り方「結構です」の危険性と明確な拒絶

営業電話の
上手な断り方

  1. 1

    「結構です」は
    あいまい

  2. 2

    必要ない
    明確に伝える

  3. 3

    断った後は
    再勧誘禁止

Conclusion
まず結論

「結構です」ではなく「必要ありません。今後の連絡もお断りします」で確実に断る

営業電話の上手な断り方の基本は、あいまいな返事を避け、拒絶の意思を明確に言葉にすることです。「結構です」は状況によって「今は結構」とも「必要ありません」とも受け取られてしまいます。「必要ありません」「今後の連絡もお断りします」と言い切り、あわせて日時・社名・担当者名を控えておくことで、しつこい再勧誘への備えにもなります。特定商取引法には、電話勧誘販売で断った相手に再度勧誘してはならないルールが定められており、これを根拠に落ち着いて対応できます。電話帳ナビが、業種を問わず使える汎用の断り方を整理します。

1
明確に断る

「必要ありません」「今後の連絡もお断りします」と、拒絶の意思を言葉に残します。

2
記録を残す

日時・社名・担当者名を控え、再勧誘があった場合に備えます。

3
法律を味方にする

特定商取引法の再勧誘禁止ルールを、必要に応じて口にします。

Contents

なぜ「結構です」だけでは危ういのか

判断基準:「結構です」は肯定にも否定にも受け取れる曖昧語。営業電話では明確な否定語で置き換えるのが原則です。

営業電話・勧誘電話を断るときに、多くの人がまず口にするのが「結構です」という言葉です。日常会話では相手を刺激しない便利な表現ですが、営業電話の場面ではこれが落とし穴になることがあります。「結構」という言葉は本来「それでよい」という肯定にも、「必要ない」という否定にも使える二面性のある言葉です。営業担当者は多くの断りを受けながら仕事をしているため、あいまいに聞こえる返事を「もう一押しで契約になるかもしれない」と解釈することがあります。結果として「今は結構」「検討中」と受け取られ、後日の再連絡につながってしまいます。

もう一つの落とし穴が、「今は忙しいので」「今度また」といった時間を理由にした断り方です。これも本人としては明確に断っているつもりでも、相手からは「タイミングを変えれば話を聞いてくれるかもしれない」と読まれます。時間帯や曜日を変えて何度も電話がかかってくる、いわゆる「しつこい営業電話」が続く典型的なきっかけになります。しつこい着信への対処はしつこい営業電話への対応にまとめています。

そもそも営業電話と迷惑電話・詐欺電話は境界が曖昧に見えることもあります。基本的な違いや見分け方は営業電話・勧誘電話とは?迷惑電話との違いと見分け方の基本で解説しています。合法な営業と違法になるケースの境界線は営業電話は違法?合法な営業と違法になるケースの境界線もあわせてご確認ください。まずは「言い方をひとつ変えるだけで、相手の解釈は大きく変わる」という点を意識するところから始めましょう。

角を立てずに明確に断る言い方の型

ポイント:断りの言葉には「拒絶語」「継続拒否」「区切り」の3要素を入れる。この3つがそろえば、あとは物腰は柔らかくて構いません。

営業電話を角を立てずに、しかも確実に断るためには、言葉の中に3つの要素を含めるのが基本です。1つ目は「必要ありません」「利用予定はありません」といった、拒絶を明示する言葉。2つ目は「今後のご連絡もお断りします」といった、継続的な連絡を拒む意思。3つ目は「では失礼します」といった、会話を区切る言葉です。この3要素が入っていれば、口調そのものは丁寧でまったく問題ありません。むしろ丁寧に、しかしはっきりと言い切ることが、こちらの心理的負担を下げる効果もあります。

断り方の型あいまいに伝わる例明確に伝わる例
拒絶の意思「結構です」「大丈夫です」「必要ありません」「利用予定はありません」
継続拒否「今は忙しいので」「また今度」「今後のご連絡もお断りします」
区切り会話を続けてしまう「では失礼します」で通話を締める
個人情報都合の悪い時間帯を伝える時間帯を含む個別情報は伝えない

合わせて意識したいのが、「話を聞く姿勢を見せない」ことです。営業のトークは、こちらが少しでも興味を持った反応を返すと、そこから話を広げていく設計になっています。「サービス内容だけでも」「資料だけでも」といった提案には、「必要になった際は自分で調べます」と一言で返し、会話を長引かせないことが有効です。個別の家計事情や家族構成、勤務先、在宅時間帯などの情報は、たとえ雑談風に聞かれても伝えないでください。こうした情報は次回以降の勧誘トークに使われるほか、営業リストの精度を上げる材料になり得ます。個人情報の扱いに関しては電話で伝えてはいけない個人情報もあわせてご覧ください。

1. 用件を確認
「どちらのご用件でしょうか」
2. 明確に断る
「必要ありません」「利用予定はありません」
3. 継続拒否を伝える
「今後のご連絡もお断りします」
4. 区切って切る
「では失礼します」で通話を終える

「用件確認 → 明確な拒絶 → 継続拒否 → 区切り」の4段構えが基本

特定商取引法「再勧誘禁止」を味方につける

最重要ポイント:「電話勧誘販売」に該当するケースでは、断った相手に再び勧誘することは特定商取引法で禁止されています。この事実を知っておくだけで、対応の余裕がまったく違います。

個人向けの営業電話・勧誘電話を落ち着いて断るための、もっとも強い後ろ盾になるのが特定商取引法(特商法)です。特定商取引法では、電話をかけて商品やサービスの契約を勧誘する行為(電話勧誘販売)について、事業者名・担当者名・勧誘目的の明示や、断った相手への再勧誘の禁止、不実告知の禁止などのルールが定められています。特定商取引法の全体像は営業電話に関する法律|特定商取引法の電話勧誘販売ルールで整理しています。

ここで重要なのが「再勧誘の禁止」です。特商法では、契約を締結しない旨の意思を表示した相手に、その勧誘を継続したり、後日再び同じ勧誘を行ったりすることが禁止されています。つまり、消費者側が「必要ありません」と明確に断った時点で、その事業者は同じ商品・サービスの勧誘を続けてはいけない立場になります。この事実を知っておくと、しつこく食い下がられたときに「以前のお電話でもお断りしていますので、特定商取引法の再勧誘の禁止に基づき、これ以上のご連絡はご遠慮ください」と一言添えるだけで、対応がぐっと落ち着きます。

ただし、電話勧誘販売に該当するかどうかや、実際にその行為が違法にあたるかどうかの個別判断は、事案ごとに異なる可能性があります。悩ましいときは消費者ホットライン「188(いやや)」に相談してください。個別の被害や契約絡みのトラブルは、国民生活センターや消費者庁の情報も参考になります。

電話帳ナビのデータ基盤と、営業電話に関する報告
570億件超累計の番号識別実績
月2億件超着信判定実績
310万件超過去10年の詐欺電話ブロック

電話帳ナビには約20年の運営を通じて、累計570億件を超える番号識別実績(2026年8月時点)と、月間2億件を超える着信判定に基づくクチコミが蓄積されています。営業電話・勧誘電話に関しても、「断ったのに数日後にまたかかってきた」「担当者が変わったと言って再勧誘された」といった傾向の報告が寄せられており、断り方の基本と再勧誘への備えを整理しておく必要性がうかがえます。

同じ番号について複数の利用者が「営業だった」「勧誘だった」と報告しているケースもあり、こうしたクチコミは、着信時に応答すべきか折り返すべきかを判断する手がかりになります。断ったあとの記録と、電話帳ナビでの番号確認をあわせて行うことで、再勧誘の芽を早めに摘めます。

業種別に見た断りの入り口フレーズ

ポイント:「相手の商材に関係のある一言」を短く添えると、営業側は「勧誘の余地なし」と判断しやすくなります。

営業電話は業種によって切り出し方が異なるため、断りのフレーズも「相手の商材に短く触れつつ、必要ないと伝える」型にすると、無駄なやり取りを減らせます。ここでは代表的な業種の型を整理します。個々の業種の詳細は各記事で解説していますので、参考にしてください。

  1. 不動産投資・マンション投資の勧誘

    「投資用の物件を検討する予定はありません。今後のご連絡もお断りします」と、投資意向がないことを短く伝えます。勤務先や年収を尋ねられても答える必要はありません。詳しくは不動産投資・マンション投資の勧誘電話をご覧ください。

  2. 太陽光・蓄電池・住宅設備の点検営業

    「必要になった際は自分で信頼できる業者を探しますので、勧誘はご遠慮ください」と、点検や訪問見積もりの提案自体を断ります。「近くで工事している」といった導入は、住宅設備の点検商法によく見られる型です。住宅点検系の対処は外壁塗装の点検営業屋根点検の営業電話などをあわせてご覧ください。

  3. 電力・通信の乗り換え勧誘

    「今のプランで問題ないので、切り替えの検討はしていません」と伝え、検針票の内容や現契約先は口にしないようにします。通信サービスは特定商取引法の適用除外で、電気通信事業法の初期契約解除制度が対応窓口になります。電力プラン切替光コラボ転用勧誘もご参照ください。

  4. 保険・金融・投資系の勧誘

    「保険(金融商品)の新規契約は考えていません。今後のご連絡もお断りします」と伝えます。担当者が変わった、キャンペーンが期限、といった追加情報は勧誘継続の入り口になりやすいので、こちらから質問しないことも大切です。詳細は保険の営業電話をご覧ください。

  5. 事業者向けの営業(Web集客・リース・コンサル等)

    会社の代表番号にかかってきた営業は、担当窓口で「必要になった際はこちらから連絡します。ご案内はお断りしています」と一次対応をそろえます。代表番号の運用ルールは会社にかかってくる営業電話への対策で詳しく解説しています。

いずれの業種でも共通するのは、「相手の話を長く聞かない」「個別情報を出さない」「継続拒否を必ず添える」の3点です。逆に、勧誘トークで多用されがちなのが「今なら特別価格」「モニター価格」「近所の方も導入している」といった動機づけです。こうした情報に反応せず、こちらの結論だけを短く伝えれば、多くの営業電話は数十秒で終わります。営業電話の背景を知りたい方はなぜ営業電話がこんなにかかってくるのかもあわせてご覧ください。

断った後の記録の残し方と再勧誘への備え

ポイント:「日時・社名・担当者名・要件・断った内容」の5項目をメモに残しておけば、再勧誘への対応は驚くほど楽になります。

営業電話を断ったあと、意外と見落とされがちなのが「記録を残す」というひと手間です。特商法の再勧誘禁止を根拠に対応するにも、しつこい着信が続いたときに公的窓口へ相談するにも、根拠となる情報がないと動きにくくなります。逆に、記録さえあれば「〇月〇日〇時、△社の□様のご案内をお断りしています」と一言で対応でき、相手が食い下がる余地を大きく減らせます。

記録すべき項目は5つに絞れば十分です。「日時」「社名(名乗った会社名)」「担当者名」「要件(商品・サービスの内容)」「こちらが断った内容」。手書きのメモでも、家族で共有できる紙のノート1冊でも、スマートフォンのメモアプリでも構いません。特に固定電話への営業電話が多いご家庭では、電話のそばに「営業電話メモ」を置いておくと、家族全員で状況を把握しやすくなります。家族で共有するルール作りは家族で決めておきたい電話ルールもご覧ください。

また、番号そのものを電話帳ナビで検索し、過去に同じ番号へのクチコミが寄せられていないかを確認しておくと、次にかかってきたときの判断が早くなります。同じ番号を複数の利用者が「営業だった」と報告している場合、応答自体を控える選択もしやすくなります。着信時にその場で発信元を確認できる電話帳ナビアプリを活用すれば、営業と分かった時点で応答をやめる、あるいは家族に対応をゆだねるといった選択肢が広がります。

それでもしつこいときの相談先

最重要ポイント:再勧誘が続く場合は一人で抱え込まず、消費者ホットライン「188」・国民生活センター・お住まいの消費生活センターに相談してください。

明確に断り、記録を残し、再勧誘禁止に触れても、それでも同じ事業者から連絡が続くケースはあります。そうしたときに個人で抱え込むのは、精神的な負担が大きい割に解決を遠ざけます。消費者ホットライン「188(いやや)」に電話をかければ、お住まいの地域の消費生活センター等につながり、対応のアドバイスを受けられます。相談は無料で、契約前の段階でも利用できます。

特定商取引法違反が疑われるケース(事業者名を名乗らない、断っても再勧誘を続けた、不実告知があった等)は、記録と番号の情報をあわせて相談窓口に伝えることで、事案として整理しやすくなります。しつこい着信の傾向をつかんでおくにはしつこい営業電話への対応、勧誘電話がなぜ集中して届くのかについてはなぜ営業電話がこんなにかかってくるのか、番号の流出そのものへの対策は電話番号を守るために家庭でできることもあわせてご覧ください。

もう一段深刻な段階、たとえば電話勧誘で契約してしまった場合には、クーリング・オフ制度の対象となる可能性があります。要件と手順は電話勧誘で契約してしまったら?クーリングオフの条件と手順でくわしく解説しています。個別の事案がクーリング・オフの対象になるかは判断が分かれることもあるため、消費者ホットライン「188」や国民生活センターに相談したうえで進めるのが安心です。高齢のご家族が営業電話に応じてしまうリスクへの備えは高齢者を営業電話から守るにまとめています。

FAQ

営業電話の断り方に関するよくある質問

「結構です」と伝えたのに、後日また同じ会社から連絡がありました。これは違法ですか?

特定商取引法の電話勧誘販売に該当するケースでは、契約を締結しない旨の意思を表示した相手に再度勧誘することは禁止されています。ただし、その連絡が同一の勧誘の継続にあたるかどうかは事案ごとに判断が分かれることがあります。「必要ありません。今後のご連絡もお断りします」と改めて明確に伝えたうえで、なお継続する場合は消費者ホットライン「188」への相談をおすすめします。

用件を最後まで聞かずに切ってしまうのは失礼ではありませんか?

こちらから電話を求めたわけではない営業・勧誘の連絡について、必要がない旨を伝えて丁寧に通話を終えることは、失礼にはあたりません。「必要ありません、では失礼します」と落ち着いた口調で言い切って構いません。むしろあいまいな受け答えのほうが、再連絡の口実になりやすいと考えられます。

留守番電話にしておけば、営業電話を減らせますか?

留守番電話を活用すると、相手側の応対コストが上がるため、営業電話の頻度が下がる傾向はあります。ただし完全になくなるわけではありません。応答する前に電話帳ナビで番号を検索して発信元の傾向を確認する、着信時に自動で表示するアプリを併用するなど、複数の手段を組み合わせると効果を実感しやすくなります。

相手が個人名や個人事業主名を名乗ってきたら、どう断ればよいですか?

会社名でも個人名でも、対応の基本は同じです。「営業のご連絡は必要ありません。今後のご連絡もお断りします」と伝え、日時・名乗った氏名・要件を記録に残してください。名乗りをしない、または名乗りをはっきりさせない相手には、こちらから積極的に個人情報や在宅時間帯を伝えないよう注意しましょう。

断り方のセットは、電話帳ナビで番号確認とあわせて

知らない番号は事前に電話帳ナビで検索しておけば、応答するかどうかを落ち着いて判断できます。発信元の情報、クチコミ、注意情報を無料で確認できます。

電話帳ナビで番号を検索する →
Summary

この記事のまとめ

  • 「結構です」はあいまいに伝わる。「必要ありません」「今後の連絡もお断りします」で明確に断る
  • 断りの言葉には「拒絶語」「継続拒否」「区切り」の3要素を入れる
  • 特定商取引法では、断った相手への再勧誘は禁止されている。落ち着いて言葉にする
  • 業種別の型を持ち、個別の家計情報・家族構成・在宅時間帯は伝えない
  • 日時・社名・担当者名・要件・断った内容の5項目を記録に残す
  • しつこい再勧誘は一人で抱え込まず、消費者ホットライン「188」に相談する

執筆:電話帳ナビ運営チーム

約20年の電話番号情報サービス運営

月間2億件超の着信判定実績、累計570億件を超える番号識別実績(2026年8月時点)、月間3,000万人超の利用者に支えられたクチコミ基盤から得た知見をもとに、電話に関する情報を執筆・編集しています。一次情報・データに基づき、ユーザー本位の記事をお届けします。

電話帳ナビ 編集責任者 Y.Fukutoku

Y.Fukutoku

編集責任者

電話番号情報サービスの運営と迷惑電話・特殊詐欺対策を専門とし、コラム全体の編集方針の策定と対策記事の監修を担っています。

電話帳ナビ 編集・記事執筆担当 S.Tachibana

S.Tachibana

編集・記事執筆担当

迷惑電話の解析アルゴリズムを専門とし、日々変化する詐欺手口の調査・分析に取り組みながら、コラム記事の執筆を担当しています。

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