警察署の番号からの着信でも本物とは限らない|番号偽装の仕組みと確かめ方
表示された番号より、
確かめる手順を信じる
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1
番号の表示は
偽れる -
2
末尾0110も
当てにしない -
3
自分で入力して
かけ直す
番号が本物でも、かけてきた人が本物とは限りません
着信画面に実在する警察署の番号が出ていても、詐欺の可能性があります。画面に出る番号は、発信する側が偽ることができるためです。番号が本物かどうかと、かけてきた人が本物かどうかは別の問題です。表示に頼らず、いったん切って、自分で調べた番号を入力してかけ直してください。本物の警察官であれば、それで困ることはありません。
2026年9月には、愛知県や神奈川県などの警察署の番号を表示させた詐欺電話の報告が、電話帳ナビに寄せられています。
0800番号や海外の番号の末尾を0110にそろえ、警察を名乗る着信も報告されています。警察署らしく見える番号ほど注意が必要です。
いったん切り、自分で調べた警察署の番号を新しく入力してかけ直します。迷ったら警察相談専用電話(#9110)に相談してください。
「警察署の番号だから本物」とは言い切れない
着信画面に「〇〇警察署」の番号が表示されたら、多くの人は安心して電話に出るはずです。ところが、その番号で詐欺の電話がかかってくることがあります。画面に出る番号は、発信する側が偽って表示させることができるためです。これを「番号偽装(スプーフィング)」と呼びます。
電話帳ナビには、2026年9月だけでも、実在する警察署の番号を表示させた詐欺電話の報告が複数寄せられています。愛知県の西枇杷島警察署(052-501-0110)の番号では、「海外からの偽警察の電話なのに、実在する警察署の番号が表示された」という報告がありました。この報告者の留守番電話には、同じ番号が「+81」から始まる国際表記で残っていたといいます。
神奈川県の港北警察署(045-546-0110)の番号でも、「本当の警察署の電話番号を偽装表示させてかけてくる詐欺電話」という報告が寄せられています。報告者は「履歴からではなく、新たに入力し直してかけ直して」と書き添えていました。同じ月には、東京都の池袋警察署(03-3986-0110)や愛媛県の松山南警察署(089-958-0110)の番号でも、警察署を名乗る詐欺電話の報告が寄せられています。
警察官を名乗る電話への一般的な注意点は、警察や銀行を名乗る電話の注意点と対処法で整理しています。この記事では、その一歩手前にある「表示された番号を信じてよいのか」という問題に絞って解説します。
番号偽装(スプーフィング)とは
電話の着信画面に出る番号は、電話をかける側の設備から送られてくる「名乗り」の情報です。通常は、通信事業者の電話網の中で、その番号が正しいかどうかが守られています。発信者番号の不適切な通知を防ぐ措置は、事業用電気通信設備規則に基づいて通信事業者に求められています。業界団体である電気通信事業者協会も、発信者番号を偽装した通話による特殊詐欺が多発したことを受けて、2025年10月24日に、この規則の運用に関するガイドラインを第2版へ改定しています。
それでも、海外の回線や設備を経由するなどして、実在する番号を表示させた着信が届くことがあります。西枇杷島警察署の例で、留守番電話に「+81」から始まる国際表記で番号が残っていたのは、その着信が海外を経由していたことをうかがわせる手がかりです。ただし、着信画面にはそうした手がかりが出ないことも多く、受けた側が画面だけで本物と偽物を見分けることはできません。
画面に出る番号は同じ
本来の着信
〇〇警察署
↓ 電話網
あなたの画面「052-501-0110」
偽装された着信
詐欺グループ
↓ 海外の回線などを経由
あなたの画面「052-501-0110」
どちらも同じ番号が表示されます。違いは画面からは分かりません。
「末尾が110なら本物」は危ない思い込み
警察署の代表番号は、末尾が「0110」になっている所が多くあります。「末尾が110なら警察」という覚え方は、この特徴を逆手に取られることがあります。2026年9月には、次のような番号で警察を名乗る詐欺電話の報告が寄せられました。
- 0800-099-0110:「静岡県警生活安全課」を名乗り、キャッシュカード詐欺の捜査で名前が挙がっているとして、身分証を持って出頭するよう求めた
- 0800-573-0110:岩手県警を名乗る詐欺電話として報告
- +1 855-047-0110、+1 866-793-6110:北米の番号で、警察官を名乗る悪質な電話として報告
一方で、利用者の報告の中には「香川県警を名乗っていたが、下3桁が110でなかったのですぐに切った」というものもありました。この判断で被害を防げたのは確かです。ただし、逆に「110で終わる番号なら本物」とは言えません。上の例のとおり、末尾をそろえた番号は実際に使われていますし、実在する警察署の番号そのものが偽装されることもあります。
海外から日本の警察が電話をかけてくることは通常ありません。「+1」から始まる番号の正体は+1から始まる電話番号はどこの国?、国番号「+81」の見方は+81とは?日本の国番号と0を取る理由で詳しく解説しています。
| 型 | 画面の表示 | 見た目の特徴 | 確かめ方 |
|---|---|---|---|
| 実在番号の偽装 | 警察署の本物の番号 | 本物と区別できない | 自分で番号を入力してかけ直す |
| 警察らしく似せた番号 | 0800や携帯の番号で末尾が0110 | 警察署の番号ではない | 電話帳ナビで番号を確かめる |
| 海外の番号 | +1などで末尾が110 | 日本の警察は通常、国際電話でかけてこない | 出ない・折り返さない |
末尾が0110でも、その番号が本当に警察署のものか確かめてみませんか?
警察署らしく似せた番号かどうか、同じ番号にどんな報告が寄せられているかを、電話帳ナビで無料で確認できます。
電話帳ナビで番号を検索する →本物の警察から電話がかかることもある
警察署の番号からの電話が、すべて詐欺というわけではありません。電話帳ナビに寄せられる警察署の番号への報告を見ると、落とし物が届いたという連絡、交通事故の後の確認、届け出の内容の確認など、正規の用件が多くを占めています。
大切なのは、番号の表示で本物か偽物かを決めないことです。本物の電話も偽物の電話も、同じ番号で表示されることがあるからです。次の章で紹介する手順で確かめれば、相手が本物でも偽物でも困ることはありません。本物の警察官であれば、確認のために一度切ってかけ直すことを嫌がりません。
電話帳ナビの警察署の番号のページには、本物の連絡についての報告と、その番号を名乗った詐欺電話の報告が同じように寄せられます。そのため電話帳ナビでは、警察署の番号のページに「詐欺グループがこの番号を偽装して発信する場合があります。心当たりがない場合は応答せず、自分からこの番号に折り返してください」という趣旨の注意を掲示しています(例:東京都の新宿警察署 03-3346-0110)。
報告を見ていくと、偽の警察官は、遠方の県警を名乗って「出頭してほしい」「こちらまで来られないなら電話で手続きを」と求めることが目立ちます。遠くの警察が急に電話をかけてきて、その場での対応を求める話は、いったん切って確かめる合図と考えてください。
表示に頼らない確かめ方 4つの手順
警察署の番号から電話がかかってきたら、表示されている番号を信じるかどうかで迷う必要はありません。次の4つの手順で確かめてください。
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その場で用件に答えない
相手の話に答える前に、所属と氏名だけを聞いてください。口座、暗証番号、家族の情報など、個人に関わることはこの段階では伝えません。電話で伝えてはいけない情報は電話で伝えてはいけない個人情報の基礎知識にまとめています。
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「確認してかけ直します」と伝えて切る
急がされても、いったん切って構いません。「今すぐ」「このまま話を続けて」と切らせまいとする相手ほど、一度切る価値があります。
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履歴から折り返さず、番号を入力し直す
着信履歴から折り返すのではなく、警察署の公式サイトなどで自分で調べた番号を、新しく入力してかけ直します。かけ直した先では「今、そちらから電話がありましたか」と確かめてください。偽装された番号に折り返すと本物の警察署につながるため、それだけでは今の電話が本物だったかどうかは分かりません。
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迷ったら#9110に相談する
どこにかければよいか分からないときは、警察相談専用電話(#9110)に相談できます。相手が伝えてきた電話番号には、かけないでください。
相手が本物でも偽物でも、この手順なら困りません
ニセ警察がよく使う決まり文句
ニセ警察の電話では、聞いた人を不安にさせる言葉が続けて使われます。不安をあおり、落ち着いて考える時間を奪うのが手口です。次のような言葉が出てきたら、いったん切って確かめる合図にしてください。
- 「あなたの口座が犯罪グループに使われていました」
- 「このままでは、あなたも共犯になります」
- 「預金を移さないと差し押さえになります」
- 「遠方の県警まで出頭してください」
- 「捜査一課(二課)の〇〇です」
- 「ここから先はLINEやビデオ通話で話します」
こうした話を持ちかけられたら、その場で判断せず、前の章の手順で確かめてください。詐欺電話に共通する話し方の特徴は詐欺電話の見分け方でも整理しています。
着信のあった電話番号、電話帳ナビで確認してみませんか?
電話帳ナビで番号を検索する →よくある疑問
着信履歴の番号が本物の警察署の番号なら、そこへ折り返せば安全ですか?
折り返した先は本物の警察署につながりますが、それだけでは、さっきの電話が本物だったかどうかは分かりません。かけ直すときは履歴を使わず、自分で調べた番号を入力し、「今、そちらから電話がありましたか」と確かめてください。
末尾が0110の番号なら、警察からの電話と考えてよいですか?
考えないでください。0800番号や海外の番号の末尾を0110にそろえて警察を名乗る電話が報告されています。また、実在する警察署の番号そのものが偽装されることもあります。番号の形ではなく、自分でかけ直して確かめることが大切です。
電話に出てしまい、名前や住所を伝えてしまいました。どうすればよいですか?
それ以上は答えずに電話を切り、警察相談専用電話(#9110)か最寄りの警察署に相談してください。口座の情報や暗証番号を伝えてしまった場合は、すぐに取引のある金融機関にも連絡してください。
自分の電話番号が偽装に使われることはありますか?
可能性はあります。知らない人から「あなたの番号から電話があった」と連絡が来るようになった場合は、番号が偽装に使われているかもしれません。契約している通信事業者に相談してください。
この記事のまとめ
- 着信画面に実在する警察署の番号が出ても、詐欺の可能性がある
- 番号が本物かどうかと、かけてきた人が本物かどうかは別の問題
- 末尾を0110や110にそろえた番号で警察を名乗る電話も報告されている
- 履歴から折り返さず、自分で調べた番号を入力してかけ直して確かめる
- 迷ったら警察相談専用電話(#9110)に相談する
執筆:電話帳ナビ運営チーム
約20年の電話番号情報サービス運営
約20年にわたり電話番号情報サービスを運営。累計570億件超の番号識別実績(2026年8月時点)、月間2億件超の着信判定、過去10年間で310万件超の詐欺電話ブロックのデータをもとに、迷惑電話・特殊詐欺への対策情報をお届けしています。
Y.Fukutoku
編集責任者電話番号情報サービスの運営と迷惑電話・特殊詐欺対策を専門とし、コラム全体の編集方針の策定と対策記事の監修を担っています。
S.Tachibana
編集・記事執筆担当迷惑電話の解析アルゴリズムを専門とし、日々変化する詐欺手口の調査・分析に取り組みながら、コラム記事の執筆を担当しています。
参考情報・公式相談窓口
警察を名乗る不審な電話や番号偽装に関するご相談は、以下の公式窓口もご利用いただけます。
- 警察相談専用電話:#9110(警察庁・各都道府県警察)緊急性のない警察相談
- 消費者ホットライン:188(いやや)(消費者庁)消費生活トラブル全般の相談
- 独立行政法人 国民生活センター
- 消費者庁(消費者トラブルの注意喚起)
- 一般社団法人 電気通信事業者協会「異なる電気通信番号の送信の防止に係る省令の取り扱い方針」の運用に係るガイドライン(第2版・2025年10月24日)(発信者番号の偽装を防ぐための通信事業者向けの指針)
- 緊急の犯罪被害は 110、火災・救急は 119
※「#9110」等の短縮ダイヤルは通常の通話料金がかかります。警察への通報や法的判断が必要な場合は必ず上記公式窓口にご相談ください。